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「TRAIL」第31号(平成22年12月15日発行) 経済・景気動向調査報告「TRAIL(トレイル)」 | いわき市役所

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Academic year: 2018

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全文

(1)

【巻頭言】

■ 全国の経済・景気動向

 全国の経済・景気の流れを経年の「月例経済報告」

(内閣府)でみると、09年3月を底に09年5月に は上向きに転じている。10年6月以降は失業率も 高水準という状況が続いていたが、全体としては“着 実に持ち直し自律的回復への基盤が整いつつ”あ った。だが9月に至り“環境の厳しさは増してきた” との認識に変わり、翌10月には輸出・生産の弱含 みから1年8か月振りに“足踏み状態”に下降修 正され、今回の11月の報告ではこの判断を据え置 いた。これはエコカー補助金等の政策効果の息切 れや円高に加え、米国や中国の成長鈍化等を主因 とする消費の鈍化と生産の減少によるものである。  なお雇用情勢は“依然厳しいものの、失業率は 小幅ながら改善”している。

 一方東北地域(新潟を除く6県)の経済・景気を

「さくらリポート」(日銀)でみると、10年7月

判断では“持ち直しの動きが広がっている”であ ったが、10月には“持ち直している”にやや上向 いている(なお福島県については、本誌15ページ を参照されたい)。

 全国の先行きについては、現段階の“足踏み” の主因である自動車生産が秋口から回復すること などから回復に転じるとする楽観的見方が一部に あるが、大勢の見方は“海外景気の下振れ懸念や 為替・株価動向次第で景気の下押しリスクが存在” し、“デフレの影響や雇用情勢の悪化懸念に注意が 必要”とされている。この意味では政府の「新成 長戦略」や「緊急総合経済対策」の速やかな実行 が待たれるが、即効性が不透明であることや国会 審議の遅れから執行が年明けにずれ込むことも予 想され、経済・景気の先行きは楽観できない。

■ いわき市の経済・景気動向

 「いわきの経済・景気」は、前回(本誌30号) 9月、“足踏み”状態にあったが、今回は“持ち直し” の兆しを見せている。

 分野別需要動向のうちの個人消費は、エコカー 減税やエコポイント制度による消費需要喚起の効 果により大型小売店舗売上高がようやく下げ止まり、 新車登録も大幅に伸びている。しかし新設住宅な ど建設はまだ低調なため本格的 な回復には至っていない。また 企業の生産活動では、大口電力 使用量が回復基調にある。その 影響で新規求人・有効求人倍率 とも継続的に改善し、雇用保険 受給者もここ半年以上減少を続 けるなど雇用情勢は改善されつ つある。以上のような消費需要 の下げ止まり、生産活動の回復、 雇用情勢の改善の動きから“持 ち直し”の兆しが表れてきたと

全国は “持ち直し” から “足踏み” に、

    いわきは “持ち直し” の兆し

“経済・景気四方山話”:

 「新・工業振興ビジョン報告書」策定話

大 川   信 行

東日本国際大学 経済情報学部 教授

 全国は“持ち直し”から“足踏み”に、いわきは“持ち直し”の兆し  “経済・景気四方山話”:「新・工業振興ビジョン報告書」策定話    東日本国際大学経済情報学部 教授 大川信行………1

Ⅰ いわき市の経済の動き

 1 概況(平成22年第 四半期(7〜9月) の状況 ………3  2 主要経済データ ………5

Ⅱ いわき市の景気の動き

  (平成22年度第 四半期(7〜9月)の状況

 1 C I(コンポジット・インデックス)………9  2 DI(ディフージョン・インデックス)………12

【参考】景気動向指数利用の手引き ………13

いわき未来づくりセンター

いわき市の経済・景気の動き

トレイル 第31号 平成22年12月15日発行

(2)

ら“足踏み”に転じていることもあり、先食い需 要の反動、政策効果の遅れなどによる雇用情勢の 悪化等により“持ち直しの兆し”から反転すると の見方は拭い去れない。

■ 経済・景気四方山話:

「新・工業振興ビジョン報告書」策定話  さる10月21日、「新・工業振興ビジョン報告書」 が市長に提出された。これは広く市民各層からな る委員会(委員長:筆者)において検討されてき たものである。本稿では、このビジョン策定にま つわる“四方山話”を展開する。

◆本ビジョン(要旨)では、“いわきの総合力発揮 による新たな価値の創造”を基本目標に据え、① 企業力、②誘致力、③連携力、④人材力、⑤支援 力の5つの力を総合して向上させることとしている。 具体的には上記番号順に①レベルアップ:既存事 業の磨き上げや新たな事業分野への進出等内発的 展開、②ボリュームアップ:企業誘致の推進や誘 致企業のフォロー等工業力の量的拡大、③タイア ップ:多様な連携による新事業の創出と、企業活 動と産業クラスターの形成、④スキルアップ:企 業人材の育成や創業者の育成等意欲と能力のある 産業の担い手の育成、⑤バックアップ:支援体制 と産業基盤の強化等である。施策の推進にあたっ ては、5年後を目標とした5つの成果指標(製造 品出荷額等は平成20年の約5%増等)をあげ、毎年、 外部組織でのPDCAサイクル手法による進行管 理を行うこととしている。

◆本ビジョンの内容について、具体性に欠ける、 との批判がある。しかし本ビジョンは、ビジョン(展 望)→構想→基本計画→実施計画の手順にある最 初の段階のものであることからその批判は当たら ない。今後、より具体的な次段階の計画が策定さ れることとなる。また平板的であるとの批判もある。 しかし本ビジョンは公的なスタンスが保持される 必要があり、セクター(分野)での過度な偏りが あってはならない。

◆現行ビジョンと本ビジョンとの違いの第一は、 工業の先導役を行政セクター中心から、企業、イ ンターメディアリ(後述のICSN等)等の各セクタ ーそれぞれの役割に移したことである。今後の10 年では行政が企業を牽引するのは終わりを遂げ、 発展の中心は企業の技術革新力によるべきである。  行政は中小企業は別としてハード(産業道路等)・ ソフト(金融等)の産業インフラの整備等支援者

産業支援機関、大学・研究機関、市民等の各関係 主体が各役割を認識するとともに、それぞれの責 務を果たしつつ推進していく”とした。第二は現 行ビジョン下で示された環境、観光、健康、木材 の戦略産業の扱いである。戦略という以上、単に リストアップするのではなく具体的な推進方策を 示さないと意味がないし、国や県の戦略産業も似 たようなものであるため、本ビジョンではあえて 取り上げなかった。今後、個々の分野の具体的な 戦略計画を策定して推進されることになろう。

◆個人的に消化不良に終わったものの第一は、企 業の国際展開である。今後、円高対策として、あ るいは新興市場狙いで国内の空洞化懸念が強まるが、 いわきの工業も無縁ではない。この流れの主役は 企業であるため本ビジョンでは前述の考えから盛 り込まなかったが、地域経済への影響が大きいこ とから、今後の動向を注視する必要がある。第二 は(社)いわき産学官ネットワーク協会(ICSN) の扱いである。本ビジョンでは、ICSNを産業 振興の先導役としてその重要性を盛り込んだが、 書き込み不足の感が否めない。現実的にも市や商 工会議所の人的支援を断ち切って自立を目指して いる現体制には不安があり、今後は、金融機能等 の機能付加、事務局への人的・資金的支援の強化 等が強く望まれる。

◆一連の策定作業の過程で特筆すべき点の第一は 策定委員会の運営である。いわき市では、事務局 が検討した案を議論少なく、場合によってはその まま成案になってしまう委員会が多いなか、本ビ ジョン策定では委員同士や事務局との活発な議論 を踏まえて策定した。このやり方がほかの委員会 に広がることが期待される。その第二は、パブリ ックコメント(PC)の方法である。PCはステ ークホルダー(影響を受ける関係者)の意見を吸 収する手段ではあるが、本ビジョンのように市民 からのPCが数件しかないのであれば意味がない。  これは、35万人都市ではホームページ閲覧者は 少ない、最終段階でのPCでは意見が反映されな いであろうとの不信がある、内容がPCだけでは 理解できない、などからであろう。公募委員を増 やす、委員会の傍聴を許す、中間段階でシンポジ ウムや報告・検討会を行う、所管部長は必ず委員 会に出席して議論に加わるなど、策定過程を重視 した方法であるべきである。地方公共団体はPC の根拠法である行政手続法に縛られないので、“い わき型PC”があってもよい。(以上)

(3)

฀ いわき市の経済の動き

1 概 況(平成22年第 ฀四半期(7〜9月)の状況)

(1)需要動向

【個人消費】 ○ 第฀四半期(7〜9月)の大型小売店等販売額は約177億円(前年同期比0.9%の増加)          となり、平成20年第฀四半期以来、10四半期ぶりに前年の水準を上回った。

    ○ 自動車新規登録台数は5,712台(前年同期比17.4%の増加)となり、4四半期連続で前          年の水準を上回った。

【建設需要】 ○ 新設住宅着工戸数は392戸(前年同期比11.5%の減少)となり、2四半期連続で前年の          水準を下回った。

    ○ 9月の中小企業DI調査の建設業DIは-63.6となり、前回(6月 -77.8)より14.2ポイント          改善した(0が横ばいの水準)。

大型小売店等販売額(四半期統計)

H20 H21 H22

16,000 17,000 19,000

18,000 20,000 百万円

新設住宅着工戸数(四半期統計)

H20 H21

300 400 500 600

H22

(4)

(2)企業動向

【生産活動】 ○ 第฀四半期(7〜9月)の大口電力使用量は、前年同期比8.7%の増加となり、3四半期          連続で前年の水準を上回った。

        ○ 9月の中小企業DI調査の製造業DIは17.1となり、前回(6月 3.2)より13.9ポイント          改善した。

(3)雇用情勢

【雇  用】 ○ 第฀四半期(7〜9月)の雇用保険受給者実人員は6,544人(前年同期比42.7%の減少          (=改善))となり、2四半期連続で前年の水準を下回った (改善した)。

        ○ 9月の新規求人倍率は0.91倍(前年同月より0.16ポイントの上昇)となり、8ヵ月連続          で前年の水準を上回った。

        ○ 9月の有効求人倍率は0.53倍(前年同月より0.14ポイントの上昇)となり、6ヵ月連続          で前年の水準を上回った。

【企業活動】 ○ 負債1千万円以上の企業倒産件数は4件となり、5四半期ぶりに前年の水準を上回った。        ○ 手形交換高は約376億円(前年同期比8.2%の減少)となり、平成20年第

10四半期連続で前年の水準を下回った。

       ○ 9月の中小企業DI調査の総合DIは-14.3となり、前回(6月 -27.1)より12.8ポイント          改善した。

大口電力使用量(四半期統計)

H20 H21 H22

240,000 280,000 320,000 360,000 400,000 千KWH

新規求人倍率・有効求人倍率(月次統計)

H20 H21 H22

新規求人倍率 有効求人倍率

0.20 0.60 0.40 1.40 1.20 1.00 0.80

(5)

74,242 75,848 75,706 75,754 69,504

19,714 17,446 16,979 17,495 17,584 16,295 16,592 17,658

6,113 5,948 7,653 6,028 5,244 6,174 5,490 5,946 5,542 5,811 6,287 5,397 5,528 5,258 6,798 5,595 4,951 5,748 5,385 5,663 5,543 5,895 6,281 5,482

-0.6 2.2 -0.2 0.1 -8.3

-1.7 -6.6 -6.6 -8.8 -10.8 -6.6 -2.3 0.9

-2.3 1.3 -3.5 -5.3 -9.3 -5.4 -7.6 -3.5 -8.8 -9.9 -8.1 -8.5 -9.6 -11.6 -11.2 -7.2 -5.6 -6.9 -1.9 -4.8 0.0 1.4 -0.1 1.6

23,740 23,315 20,970 20,645 19,189

4,257 5,283 3,903 4,865 5,138 6,455 4,815 5,712

1,607 1,438 1,212 1,465 1,706 2,112 1,187 1,198 1,518 1,670 1,286 1,909 1,755 1,943 1,440 1,746 2,026 2,683 1,514 1,483 1,818 1,924 1,854 1,934

2,141 2,227 1,939 1,838 1,694

378 424 432 443 395 488 332 392

178 114 86 141 168 115 159 146 127 120 170 153 123 104 168 157 167 164 65 134 133 147 130 115 0.8

-1.8 -10.1 -1.5 -7.1

-10.5 -22.9 -15.7 -0.9 20.7 22.2 23.4 17.4

-0.8 -18.9 -11.1 -19.3 -21.4 -26.2 -23.9 -14.0 -9.6 -5.5 5.8 -0.8 9.2 35.1 18.8 19.2 18.8 27.0 27.5 23.8 19.8 15.2 44.2 1.3

-3.1 4.0 -12.9 -5.2 -7.8

-43.7 6.3 -27.6 -4.5 4.5 15.1 -23.1 -11.5

28.1 -51.1 -71.2 -17.5 38.8 7.5 3.9 -36.5 -40.7 -39.4 95.4 -14.5 -30.9 -8.8 95.3 11.3 -0.6 42.6 -59.1 -8.2 4.7 22.5 -23.5 -24.8

1,714 1,773 1,476 1,416 1,218

332 275 303 316 324 280 273 325

113 102 117 94 83 98 103 91 109 120 102 94 104 109 111 95 92 93 90 84 99 112 107 106

-6.0 3.4 -16.8 -4.1 -14.0

-19.2 -24.9 -15.6 -12.0 -2.4 1.8 -9.9 2.8

-24.7 -22.7 -9.3 -13.0 -32.5 -27.4 10.8 -29.5 -20.4 -17.2 0.0 -16.1 -8.0 6.9 -5.1 1.1 10.8 -5.1 -12.6 -7.7 -9.2 -6.7 4.9 12.8

25,135 23,152 19,564 18,005 17,959

4,088 3,149 2,108 10,569 2,133 3,729 1,656 4,908

2,794 574 720 616 460 2,073 369 214 1,525 2,724 940 6,905 720 676 737 1,039 360 2,329 271 333 1,052 1,230 1,854 1,824

-28.0 -7.9 -15.5 -8.0 -0.3

37.7 -37.6 -37.3 91.9 -47.8 18.4 -21.4 -53.6

321.2 43.4 -35.7 -30.4 -87.1 243.1 41.0 -84.7 -10.2 50.5 54.7 123.4 -74.2 17.7 2.3 68.6 -21.7 12.4 -26.6 55.7 -31.0 -54.8 97.2 -73.6

16,031 14,791 15,955 18,347 14,745

4,443 3,971 3,225 3,807 3,742 3,361 3,194 4,380

1,376 1,395 1,672 1,313 1,339 1,319 889 1,140 1,196 1,440 1,181 1,185 1,140 1,174 1,428 1,102 1,248 1,011 944 979 1,271 1,533 1,625 1,223

8.9 -7.7 7.9 15.0 -19.6

-2.8 -13.5 -26.5 -22.8 -15.8 -15.4 -0.9 15.1

2.8 -8.1 -2.4 -18.3 -12.3 -9.5 -23.9 -28.1 -26.7 -17.7 -26.4 -24.7 -17.2 -15.8 -14.6 -16.0 -6.8 -23.4 6.3 -14.1 6.2 6.5 37.5 3.1 1,234,618

1,369,424 1,417,421 1,472,811 1,120,337

332,870 248,534 270,697 289,979 311,127 293,784 318,713 315,281

117,227 107,493 108,150 94,496 79,163 74,875 88,649 89,357 92,691 100,311 91,406 98,262 103,399 104,744 102,984 101,735 92,502 99,547 109,845 105,437 103,431 109,247 99,708 106,326

1.3 10.9 3.5 3.9 -23.9

-9.4 -34.0 -29.2 -23.9 -6.5 18.2 17.7 8.7

-1.9 -10.9 -14.9 -23.8 -37.2 -40.8 -33.8 -27.2 -26.2 -26.3 -23.0 -22.3 -11.8 -2.6 -4.8 7.7 16.9 33.0 23.9 18.0 11.6 8.9 9.1 8.2

(6)

195,544 256,785 341,360 447,728 227,031

79,902 66,878 36,631 69,168 54,354 70,707 79,676 75,341

29,072 26,429 24,401 27,021 26,588 13,268 10,185 8,637 17,809 21,012 19,240 28,916 15,910 16,089 22,355 18,306 25,622 26,779 22,227 29,096 28,353 24,558 25,386 25,397

29.8 31.3 32.9 31.2 -49.3

-11.6 -25.1 -73.6 -50.6 -32.0 5.7 117.5 8.9

20.6 -21.6 -25.0 -31.9 14.9 -49.8 -75.3 -83.1 -61.7 -52.1 -64.3 -31.3 -45.3 -39.1 -8.4 -32.3 -3.6 101.8 118.2 236.9 59.2 16.9 31.9 -12.2

3,577 3,682 3,858 3,353 1,969

1,182 252 820 252 644 159 1,401 449

94 1,026 63 122 68 62 53 211 557 90 129 33 74 525 45 40 53 67 82 358 962 194 174 81

26,188 24,590 21,590 26,270 34,021

10,134 12,537 7,555 6,528 7,400 6,894 5,650 4,905

2,454 2,110 5,571 3,491 3,839 5,207 2,282 2,305 2,969 2,502 2,108 1,918 1,838 2,445 3,117 1,348 1,869 3,677 1,745 1,606 2,298 1,395 1,653 1,856 8.8 2.9 4.8 -13.1 -41.3

-6.3 -6.2 -41.5 -49.7 -45.5 -36.8 70.8 78.3

-23.7 -3.4 -19.0 87.9 -44.3 -24.1 -27.5 -16.4 -48.3 -65.0 -35.9 -23.8 -21.3 -48.8 -27.9 -67.6 -21.9 7.0 54.4 69.6 72.7 117.2 34.2 144.9

-2.0 -6.1 -12.2 21.7 29.5

82.0 148.7 50.0 7.7 -27.0 -45.0 -25.2 -24.9

54.8 19.8 150.7 128.9 143.1 168.9 44.3 39.5 64.7 6.9 46.2 -15.7 -25.1 15.9 -44.0 -61.4 -51.3 -29.4 -23.5 -30.3 -22.6 -44.2 -21.6 -3.2

450 1,048 1,107 1,089 1,310

452 283 503 172 352 185 281 60

171 62 219 0 172 111 76 225 202 7 39 125 219 84 49 17 35 133 127 141 12 49 4 7

-29.1 132.9 5.6 -1.6 20.2

47.8 -18.7 327.8 0.4 -22.3 -34.7 -44.2 -65.0

153.0 -30.3 46.7 -100.0 58.9 -18.6 20.3 321.5 18,114.6 -89.8 - 26.9 27.6 35.2 -77.6 - -79.7 19.7 68.2 -37.5 -93.9 567.1 -89.9 -94.4

230,995 226,099 215,287 200,593 172,567

44,691 49,649 46,252 40,969 35,697 38,670 41,416 37,600

14,843 11,001 18,846 15,043 14,427 20,179 15,864 12,243 18,145 14,376 13,747 12,847 9,957 13,746 11,993 11,725 11,368 15,577 14,378 13,603 13,434 10,817 15,601 11,182

-1.9 -2.1 -4.8 -6.8 -14.0

-11.6 -6.7 -12.4 -17.9 -20.1 -22.1 -10.5 -8.2

-23.0 -30.1 21.5 -24.3 -10.8 17.7 -7.1 -20.4 -10.9 -19.3 6.6 -33.0 -32.9 25.0 -36.4 -22.1 -21.2 -22.8 -9.4 11.1 -26.0 -24.8 13.5 -13.0

42.8 158.1 84.0 32.0 866.4

2.1 4.6 1.9 0.0 859.9 2.5 0.0 85.9

0.0 0.7 1.4 0.0 4.6 0.0 0.0 1.5 0.4 0.0 0.0 0.0 0.0 859.9 0.0 2.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 76.2 9.7 0.0

-49.7 269.2 -46.9 -62.0 2,610.1

-94.0 -78.2 -60.1 -100.0 41,846.8 -45.9 -100.0 -

-100.0 -65.8 -95.6 - -65.7 -100.0 -100.0 -59.3 -34.4 - -100.0 - - 124,525 -100.0 - -100.0 - 0.0 0.0 0.0 - - -

(7)

19 20 21 31 11

10 4 4 1 2 3 1 4

2 3 5 0 2 2 2 1 1 0 0 1 1 0 1 1 1 1 0 1 0 3 1 0

35.7 5.3 5.0 47.6 -64.5

0.0 -50.0 33.3 -90.0 -80.0 -25.0 -75.0 300.0

-50.0 -25.0 150.0 -100.0 100.0 -50.0 100.0 - -50.0 -100.0 -100.0 -66.7 -50.0 -100.0 -80.0 - -50.0 -50.0 -100.0 0.0 -100.0 - - -100.0

36,491 5,797 10,441 16,592 4,958

2,407 3,361 1,216 180 201 2,704 72 3,564

457 405 1,545 0 121 3,240 656 500 60 0 0 180 181 0 20 284 2,200 220 0 72 0 3,424 140 0

1.30 1.24 1.24 0.94 0.73

- - - - - - - -

1.11 1.00 0.98 0.63 0.63 0.66 0.58 0.72 0.74 0.79 0.73 0.75 0.72 0.86 0.96 0.61 0.67 0.73 0.63 0.74 0.83 0.89 0.81 0.91 990.9

-84.1 80.1 58.9 -70.1

-22.0 -2.4 189.5 -98.3 -91.6 -19.5 -94.1 1,880.0

-68.9 -33.8 53.7 -100.0 142.0 9.7 3,180.0 - -85.0 -100.0 -100.0 -97.6 -60.4 -100.0 -98.7 - 1,718.2 -93.2 -100.0 -85.6 -100.0 - - -100.0

0.07 -0.06 0.00 -0.30 -0.21

- - - - - - - -

-0.12 -0.34 -0.71 -0.51 -0.62 -0.60 -0.38 -0.35 -0.37 -0.41 -0.39 -0.21 -0.39 -0.14 -0.02 -0.02 0.04 0.07 0.05 0.02 0.09 0.10 0.08 0.16

0.91 0.89 0.89 0.69 0.40

- - - - - - - -

0.75 0.71 0.68 0.61 0.53 0.47 0.41 0.37 0.38 0.39 0.38 0.39 0.39 0.41 0.42 0.41 0.41 0.43 0.41 0.42 0.44 0.48 0.49 0.53

0.07 -0.02 0.00 -0.20 -0.29

- - - - - - - -

-0.15 -0.20 -0.26 -0.32 -0.42 -0.45 -0.41 -0.41 -0.39 -0.38 -0.37 -0.33 -0.36 -0.30 -0.26 -0.20 -0.12 -0.04 0.00 0.05 0.06 0.09 0.11 0.14

23,164 21,920 20,914 20,887 38,365

5,626 7,076 10,179 11,414 9,696 7,983 6,870 6,544

1,870 1,873 1,883 2,038 2,295 2,743 3,223 3,149 3,807 3,983 3,765 3,666 3,511 3,167 3,018 2,799 2,630 2,554 2,390 2,111 2,369 2,275 2,188 2,081

-6.6 -5.4 -4.6 -0.1 83.7

6.8 48.3 103.6 107.9 72.3 12.8 -32.5 -42.7

0.8 6.8 13.5 22.3 43.4 82.4 109.3 90.2 111.0 116.6 105.1 101.9 87.8 69.1 60.3 37.3 14.6 -6.9 -25.8 -33.0 -37.8 -42.9 -41.9 -43.2

7,407 7,657 7,775 7,608 8,026

1,914 1,756 1,996 2,274 2,000 1,897 1,999 2,328

644 644 626 586 527 642 641 725 629 696 858 720 673 669 658 639 553 705 640 724 635 732 893 703

2.4 3.4 1.5 -2.2 5.5

0.0 -2.7 8.9 10.6 4.5 8.1 0.1 2.4

-0.1 0.6 -0.6 -0.7 -4.8 -2.8 5.8 11.6 9.0 8.8 8.9 14.5 4.4 4.0 5.2 9.0 4.9 9.7 -0.2 -0.2 0.9 5.2 4.1 -2.3 767,624

819,699 866,277 789,850 757,737

228,201 221,033 147,169 184,288 205,247 232,818 134,242 188,587

98,579 51,917 77,705 94,537 48,665 77,831 47,030 55,300 44,839 46,982 68,503 68,803 80,514 61,336 63,397 79,678 90,336 62,804 49,969 43,513 40,760 49,648 57,955 80,984

-3.7 6.8 5.7 -8.8 -4.1

-13.1 1.6 -4.4 -3.1 -10.1 5.3 -8.8 2.3

22.9 -46.6 -8.7 25.6 -27.4 3.6 -11.4 -1.5 0.4 -24.9 5.2 9.9 -18.3 18.1 -18.4 -15.7 85.6 -19.3 6.2 -21.3 -9.1 5.7 -15.4 17.7

(8)

- - - - -

- - - - - - - -

- - -70.8 - - -71.5 - - -90.9 - - -84.4 - - -50.0 - - -14.3 - - 3.2 - - 17.1

- - - - -

- - - - - - - -

- - -44.5 - - -44.4 - - -55.6 - - -44.5 - - -50.0 - - -62.5 - - -77.8 - - -63.6

- - - - -

- - - - - - - -

- - -64.3 - - -93.3 - - -42.9 - - -46.6 - - -66.6 - - -33.4 - - -35.8 - - -38.5

- - - - -

- - - - - - - -

- - -75.0 - - -66.7 - - -33.3 - - -71.4 - - -37.5 - - -12.5 - - -55.6 - - -62.5

- - - - -

- - - - - - - -

- - -70.0 - - -55.6 - - -50.0 - - -50.0 - - -62.5 - - -55.6 - - -42.9 - - 0.0

- - - - -

- - - - - - - -

- - -66.1 - - -70.0 - - -64.9 - - -66.2 - - -53.8 - - -29.4 - - -27.1 - - -14.3

(9)

฀ いわき市の景気の動き(景気動向指数)

1   C I(コンポジット・インデックス)

 【先行指数】9月は112.7ポイントで、6ヵ月ぶりに下降に転じた。

        寄与度がプラスの指標は、鉱工業在庫率指数(2ヵ月ぶり)、企業倒産件数(2ヵ月連続)        等の4指標、マイナスの指標は自動車新規登録台数(3ヵ月ぶり)、新設住宅着工戸数(2        ヵ月連続)の4指標であった。

 【一致指数】9月は105.9ポイントで、5ヵ月ぶりに下降に転じた。

        寄与度がプラスの指標は、大型小売店等販売額(2ヵ月ぶり)、大口電気使用量(3ヵ月連        続)等の5指標、マイナスの指標は鉱工業生産指数(3ヵ月ぶり)、小名浜港海上出入貨物        (4ヵ月ぶり)等の3指標であった。

 【遅行指数】9月は97.6ポイントで、2ヵ月連続で上昇した。

        寄与度がプラスの指標は、法人市民税調停額(2ヵ月ぶり)、入湯税調定人員(3ヵ月ぶり)        等の5指標、マイナスの指標は鉱工業在庫指数(2ヵ月ぶり)、手形交換高(2ヵ月ぶり)         等の2指標であった。

※CIの変化の大きさは景気の勢い(テンポ)を示す。

(1)  概 要

  一致指数は平成22年4月の97.8を底に4ヵ月連続で上昇したが、9月に下降に転じ105.9となった。一 致指数の下降は、鉱工業生産指数等がマイナスに転じたことによるものである。         

(2)  指数別の動向

(指数は平成17年の水準を100とする)

(3)  指数の推移及び寄与度の内訳

(CIの上昇・下降がどの指標により引き起こされたか)(平成17年=100)

(平成22年第฀四半期(7〜9月)の状況)

0.4 0.5 0.9 1.7 -3.9 0.0 4.1 0.2 110.2 3.7

4.1 -0.6 2.3 -1.8 3.0 -0.4 0.1 0.2 117.3 7.1

-4.2 -1.0 -0.7 3.9 0.1 1.0 -4.0 0.3 112.7 -4.6 1.8

-1.1 0.7 2.6 -2.6 0.7 0.3 0.1 94.9 2.5

2.7 -1.2 1.2 1.0 0.3 0.7 0.2 0.1 99.8 4.9

-3.0 2.4 -0.7 3.0 0.1 0.1 4.0 0.3 105.9 6.1

0.2 0.1 1.8 -0.9 -0.7 -0.6 4.0 0.2 110.0 4.1

-0.4 0.6 -1.7 -2.3 -2.7 0.4 0.1 0.3 104.2 -5.8

-0.7 1.5 -2.0 -3.7 -0.1 0.7 -3.5 0.2 96.6 -7.6

0.4 0.2 0.5 -0.2 0.8 -0.2 1.1 0.9 107.7 3.6

-0.5 0.3 0.1 0.0 1.2 0.1 -1.0 0.1 108.2 0.4

0.4 0.2 -1.3 0.0 -1.8 -0.2 0.0 0.3 105.9 -2.3 -0.8

0.2 0.7 0.8 0.0 -0.4 -1.5 0.1 90.6 -1.0

-0.4 0.6 0.4 0.1 -0.4 0.0 0.0 0.4 91.3 0.7

0.1 -0.6 1.0 1.3 0.2 0.8 0.1 0.2 94.4 3.2

1.0 0.2 1.0 1.2 -0.5 -0.6 0.7 0.3 97.6 3.2

0.4 -0.5 0.4 -0.4 0.9 1.5 -1.1 0.5 99.4 1.8

-0.2 0.2 -0.7 -0.7 -1.4 -0.2 1.2 0.7 98.3 -1.1

-3.5 2.0 -1.7 2.7 -0.5 -0.2 0.2 86.9 -1.1

2.6 -3.3 1.9 1.9 3.6 -0.3 0.2 93.5 6.6

-4.0 4.0 1.6 1.3 -2.8 3.8 0.2 97.6 4.1 -1.5

0.6 -0.5 1.4 -1.8 1.4 0.1 63.3 -0.4

-1.0 -2.0 2.4 2.9 2.8 -0.4 0.0 67.9 4.7

-0.9 0.9 -2.7 1.5 -2.7 -2.5 0.2 61.7 -6.2

2.8 0.3 -1.0 1.8 1.1 2.7 0.1 69.6 7.9

2.2 -0.4 0.7 1.7 -0.2 3.0 0.2 76.8 7.2

3.2 -2.0 1.6 1.6 0.0 -3.3 0.2 78.0 1.2

2.4 -3.5 -0.1 -3.5 0.9 0.8 3.7 0.1 97.4 0.9

0.1 3.6 0.3 3.6 -0.7 -0.2 0.1 0.2 104.6 7.2

-0.2 0.5 0.8 3.7 -0.3 0.9 -3.7 0.1 106.5 1.8

-1.1 1.6 -1.6 -1.6 0.0 -0.3 -0.6 0.8 97.8 -0.5

-0.7 0.5 1.7 1.6 -0.1 0.6 0.7 0.9 102.9 5.1

1.3 -1.2 -0.3 0.0 1.4 -0.3 -0.2 0.4 104.2 1.2

3.4 3.5 0.5 2.6 0.7 2.6 0.1 91.4 13.4

-1.2 1.0 -0.5 3.8 0.6 -3.5 0.2 91.6 0.3

-3.9 -2.2 0.7 0.8 -1.5 2.3 0.1 87.9 -3.7

(10)

120

110

100

90

80

70

60

18 19 20 21 22

120

110

100

90

80

70

60

18 19 20 21 22

120

110

100

90

80

70

60

18 19 20 21 22

(4) CI の推移

(平成17年=100)

(平成17年=100)

(平成17年=100)

(11)

・先 行 指 数

(5) C I データ

13 14 15 16 17 18 19 20 21 22

(平成17年=100)

90.8 86.3 87.4 90.4 92.1 110.3 95.9 92.8 67.5 110.0

95.1 84.2 94.0 86.4 93.7 106.7 98.0 92.6 67.5 104.2

89.1 85.2 94.7 93.0 98.6 102.5 94.6 92.1 69.2 96.6

88.8 90.6 84.0 97.2 104.5 101.7 91.9 90.9 73.2 97.4

86.4 85.1 88.8 101.6 108.3 96.8 103.0 95.2 74.7 104.6

88.9 83.4 95.2 105.0 108.4 95.1 96.0 91.8 78.2 106.5

81.5 87.6 88.7 106.0 102.3 99.5 89.7 86.1 83.9 110.2

78.8 87.3 88.9 104.5 101.8 101.7 92.4 81.8 91.8 117.3

87.3 86.5 92.3 105.0 98.9 104.7 88.6 80.0 92.3 112.7

76.2 89.4 98.5 111.7 94.8 98.5 91.1 79.8 94.9

82.5 83.5 94.8 100.4 99.2 98.9 93.4 73.1 99.8

84.9 81.2 94.6 103.6 97.2 106.0 95.6 66.5 105.9

・一 致 指 数

13 14 15 16 17 18 19 20 21 22

(平成17年=100)

107.3 83.2 90.4 93.4 97.2 102.0 106.3 114.9 87.1 97.6

105.7 84.2 93.3 92.2 96.3 103.4 107.3 117.6 83.3 99.4

99.1 81.7 90.7 92.4 96.4 107.2 107.1 115.6 82.0 98.3

99.4 85.5 89.3 94.8 101.8 108.4 109.8 113.4 81.4 97.8

100.6 85.2 89.5 95.8 97.0 103.1 109.1 117.2 86.0 102.9

99.2 81.4 89.5 93.9 104.8 104.0 110.5 113.9 87.0 104.2

94.9 84.0 86.8 97.0 100.4 104.9 109.6 112.8 89.3 107.7

93.3 84.9 87.0 94.7 100.8 109.8 111.1 109.9 86.9 108.2

90.6 87.2 87.8 96.7 100.4 107.5 111.5 106.4 91.6 105.9

86.0 90.1 88.4 102.1 102.7 107.8 112.0 103.7 90.6

87.2 88.0 89.9 97.3 102.0 108.7 114.3 99.9 91.3

85.1 87.4 92.6 97.7 100.2 110.1 114.9 93.9 94.4

・遅 行 指 数

13 14 15 16 17 18 19 20 21

(平成17年=100)

66.5 59.6 71.6 97.0 111.5 92.3 95.2 101.5 100.8

64.5 60.1 72.5 108.9 102.2 94.1 97.9 100.8 87.4

67.7 60.3 78.7 108.0 98.5 95.0 98.9 99.9 83.2

66.7 64.1 80.8 95.1 90.3 95.3 100.0 106.9 72.9

69.5 65.0 78.9 101.0 98.8 99.8 88.5 95.7 74.1

70.3 62.0 85.2 102.7 100.8 103.3 89.7 99.0 69.8

68.2 64.6 82.5 100.0 94.9 100.2 103.9 109.7 61.4

66.4 70.0 79.8 108.0 98.6 97.4 94.2 96.2 70.5

61.5 73.0 77.7 98.8 99.9 103.4 101.1 96.9 63.6

62.2 69.7 83.8 101.5 97.9 99.2 99.6 103.8 63.3

59.9 73.2 85.9 109.4 107.7 94.8 102.4 93.9 67.9

60.5 69.6 96.5 96.5 98.8 92.3 95.7 104.8 61.7

(12)

-500 -400 -300 -200 -100 100 200 300 400 500

2 D I(ディフュージョン・インデックス)

【先行指数】 9月は、57.1%と5

月連続で50%を上回った。

【一致指数】 9月は、62.5%と5

月連続で50%を上回った。

【遅行指数】 9月は、83.3%と2

月連続で50%を上回った。

(注)各指数とも50%が景気の拡張期と後退期との境目とされる(−景気動向指数利用の手引き−参照)

(1)概 要

(2) D I の推移

(3) D I の推移

(参考)累積D I の推移(平成5年以降)

42.9 50.0 83.3

57.1 62.5 83.3

85.7 87.5 83.3

85.7 75.0 33.3

85.7 62.5 66.7

57.1 62.5 83.3 57.1

50.0 50.0

42.9 62.5 33.3

71.4 62.5 16.7

71.4 75.0 66.7

42.9 75.0 66.7

42.9 75.0 66.7

(13)

100

50

0

−景気動向指数利用の手引き−

(1) 景気動向指数の概要

 ○景気動向指数は、景気の勢いや方向性を知るために、景気の動きを敏感に反映する経済指標を組み合   わせて作成された総合的な経済指標です。景気の勢いを示すCI(コンポジット・インデックス)と、   景気の方向性を示すDI(ディフュージョン・インデックス)の2種類の指数があります。両者の動き   を総合して景気の現状把握や将来予測等を行います。

 ○CI、DIとも、景気に先行して動く先行指数、ほぼ一致して動く一致指数、遅れて動く遅行指数の   3種類の指数を作成します。一致指数は景気の現状把握に利用します。先行指数は景気の動きを予測   するために利用します。遅行指数は景気の転換点や局面の確認に利用します。

(2)  C I (コンポジット・インデックス Composite Index)の概要

 ○CIは複数の経済指標の前月と比べた変化量を合成したものです。たとえば、いわき市のCIでは、   大型小売店等販売額等8つの経済指標の変化量を合成して一致指数を作成しています(詳しい計算方法   については、内閣府経済社会総合研究所のホームページ         http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/menu_di.htmlをご参照ください)。

 ○CIの変化の大きさは景気のテンポ(勢い)を示します。 また、景気の拡大期にはCIが上昇傾向を   示し、後退期には下降傾向を示します。ただし、CIは上昇・下降を繰り返しながら変化するため、   景気局面の判断はDIを含めた総合的な指標によって判断します。

(3)  D I (ディフュージョン・インデックス Diffusion Index)の概要

 ○DIは、複数の経済指標の変化方向を合成したものです。採用指標の各月の値を3ヶ月前の値と比較   して、改善した指標の割合がDIとなります。 たとえば、いわき市の一致指数では8つの指標を採   用していますので、そのうち6つが改善したならば6÷8=0.75(DI=75%)と計算します。

 ○一般に、50%を上回っているときが景気の拡張局面、50%を下回っているときが後退局面、50%を   上から下に切るときが景気の山、50%を下から上に切るときが景気の谷とされています。

(4) 景気基準日付

 景気の山・谷(拡張局面と後退局面との転換点)を景気基準日付と呼びます。この景気基準日付は、D   Iの動きのほか、他の主要経済指標の動きなども総合的に勘案して設定されますが、国では以下のよう   に定めています。

(14)

代表的な耐久消費財である自動車の販売動向を示し、 いわき市における消費動向が反映されている。 住宅への投資動向を表す。住宅投資の増加は建設資材 需要や家具の買替え需要などの波及効果をもたらす。 住宅を含む建設投資動向が反映される。家計の動向の みならず、企業等の景気見通しに影響される。 鉱工業在庫指数/出荷指数により算出。景気回復局面 に低下、悪化局面に上昇する。

負債総額1,000万円以上の倒産件数。景気後退期には 倒産件数が増加し、景気拡大期には減少するという逆 サイクルで推移する。

月間新規求人数/月間新規求職者数で算出。労働需給 の変化が敏感に反映され、特に景気の山の判定に活用 される。

企業経営者の景況感を指標化したもの。増加(好転)企 業割合−減少(悪化)企業割合により算出。企業の生産

・投資活動との関連性が高い。0が横ばい(もしくは景 気の転換点)の水準。

契約が500kW以上の電力の使用量。主として製造業 の生産活動の状況が反映される。

鉱工業部門の生産数量を指数化したもの。県のデータ をいわき市の産業構造を基に加工した市独自の指数。 鉱工業部門の出荷数量を指数化したもの。県のデータ をいわき市の産業構造を基に加工した市独自の指数。

小名浜港を通関して輸入された貨物の金額。工業用原 材料が多くを占める。

いわき市内インターにおける車両の出入通行量。 月間有効求人数/月間有効求職者数で算出され、労働 需給が反映される。

鉱工業部門の在庫数量を指数化したもの。県のデータ をいわき市の産業構造を基に加工した市独自の指数。 企業の所得変動を税収面から捉えた指標であり、過去 1年間の経済活動の状況が反映される。

中小企業等が金融機関から融資を受けようとする際に、 信用保証協会が債務保証を行う制度。

失業給付を受けている有効失業者数であり、景気に遅 行し逆サイクルで動く。

手形の交換高には、企業の取引活動の活発さが反映さ れる。

いわき湯本をはじめとする市内の温泉利用者数。観光 客数の動向が反映されている。

注)季:X12Aによる季節調整値、前:原数値前年同月比(倒産件数は3ヶ月移動平均値の前年同期比)、※:四半期原数値 船によって輸入・移入され小名浜港で船卸しされる貨

物、または小名浜港で船積みされ船によって輸出・移 出される貨物の重量。

いわき市内の主要な大型小売店舗の販売額であり、本 調査のため、いわき市独自で調査したデータ。

いわき自動車検査登録 事務所、全国軽自動車 協会連合会いわき支所 福島県土木部 いわき市建築指導 課

福島県企画調整部

東京商工リサーチ

ハローワーク平

福島県産業振興セ ンター

いわき未来づくり センター

東北電力いわき営 業所

福島県企画調整部 福島県企画調整部

福島県小名浜港湾 建設事務所

横浜税関

株式会社ネクスコ・トール 東北いわき事業部 ハローワーク平

ハローワーク平 福島県企画調整部

いわき市市民税課 福島県信用保証協 会

いわき手形交換所 いわき市市民税課

(15)

【参考】国・県の動き

1 経済・景気の動向

2 景気動向指数 (CI )

(1)国の動向

(2)県の動向

(1)国の動向

(2)県の動向

(我が国経済の基調判断)

 景気は、このところ足踏み状態となっている。また、失業率が高水準にあるなど厳しい 状況にある。

 ・輸出は、このところ弱含んでいる。生産は、このところ減少している。  ・企業収益は、改善している。設備投資は、持ち直している。

 ・企業の業況判断は、改善している。ただし、先行きについては慎重な見方が広がって   いる。 

 ・雇用情勢は、依然として厳しいものの、持ち直しの動きがみられる。  ・個人消費は、持ち直しているものの、一部に弱い動きもみられる。  ・物価の動向を総合してみると、緩やかなデフレ状況にある。

 先行きについては、当面は弱めの動きがみられるものの、海外経済の改善や各種の政策 効果などを背景に、景気が持ち直していくことが期待される。一方、海外景気の下振れ懸 念や為替レート・株価の変動などにより、景気がさらに下押しされるリスクが存在する。  また、デフレの影響や、雇用情勢の悪化懸念が依然残っていることにも注意が必要であ る。 (内閣府「月例経済報告」平成22年11月公表分)

 県内の景気は、生産活動において回復に向けた動きが緩やかになっているが、雇用情勢 において改善の動きがみられるなど、厳しいながらも持ち直しの動きが続いている。なお、 為替変動による影響を注視する必要がある。

 ・個人消費…総じて弱い状態にある。

 ・建設需要…民間需要は改善の動きがみられる。公共工事は前年を下回っている。  ・生産活動…回復に向けた動きが緩やかになっている。

 ・雇用・労働…雇用・労働は引き続き厳しい状況にあるものの、改善の動きがみられる。  ・物価…企業物価指数はわずかに上昇している。消費者物価指数(CPI)は前年を下回っ      ている。 

 ・企業・金融…企業倒産は総じて落ち着いた状態で推移している。金融預金残高は前年         を上回り、貸出残高は前年を下回っている。

 (福島県「最近の県経済動向」平成22年11月公表分)

 9月のCI(速報値・平成17年=100)は先行指数:98.9、一致指数:102.0、遅行指数 88.4となった。

先行指数は、前月と比較して0.6ポイント下降し、3月連続の下降となった。3月後 方移動平均は0.46ポイント下降し、4月連続の下降、7月後方移動平均は0.12ポイント 上昇し、15月連続の上昇となった。

一致指数は、前月と比較して1.3ポイント下降し、18月ぶりの下降となった。3カ月 後方移動平均は0.13ポイント下降し、17カ月ぶりの下降、7月後方移動平均は0.37ポイ ント上昇し、14月連続の上昇となった。

 遅行指数は、前月と比較して1.0ポイント上昇し、2月ぶりの上昇となった。3月後 方移動平均は1.10ポイント上昇し、2月ぶりの上昇、7月後方移動平均は0.58ポイン ト上昇し、9月連続の上昇となった。

 (内閣府経済社会総合研究所「景気動向指数」平成22年11月公表分) 1 概 括

 9月の景気動向指数(CI:コンポジット・インデックス、H17年=100)は、先行指数107.9 ポイント、一致指数80.6ポイント、遅行指数95.1ポイントとなった。

 先行指数は、前月(103.1ポイント)を4.8ポイント上回り、2月ぶりに上昇に転じた。  一致指数は、前月(82.3ポイント)を1.7ポイント下回り、2月連続で下降に転じた。  遅行指数は、前月(98.4ポイント)を3.3ポイント下回り、2月ぶりに下降に転じた。 2 一致系列の動向

 寄与度をみると、出荷指数(鉱工業)は3月連続、雇用保険受給者実人員は2月連続 のマイナスとなった。また、生産指数(鉱工業)、大口電力使用量、手形交換金額(1枚 当たり)はプラスからマイナスに転じた。

 一方、有効求人倍率、所定外労働時間指数(全産業)、大型小売店販売額(既存店)、 建築着工床面積(鉱工業)はマイナスからプラスに転じた。

 内訳をみると、大口電力使用量がマイナス1.67ポイント、生産指数(鉱工業)がマイ ナス1.61ポイント、手形交換金額(1枚当たり)がマイナス0.26ポイント、雇用保険受給

参照

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